少し前の休日に、栃木までお出かけして良い時間を過ごしてきました。
山の中にポツリとたたずむお店でひと休み。ここ、人もほとんどいないし車も全然通らない。聴こえてくるのは鳥や虫が鳴く声だけで、それがまた結構にぎやか。自然の音って案外大きいんだなあって初めて知る。駅からも遠くて、車でないと来られない。近くにお店も全然ない。ほんとにほんとに、笑っちゃうくらい何もないんです。
でもこの「何もない」が、すごく心地よかったです。たぶん、今はどこにいても入ってくる情報量が多すぎるんだろうなあ。もちろんそれはすごく便利でありがたいことなんですけど、でもそればかりでは疲れちゃうからいったん全て空っぽにして休みたいな。って思う時に、それを叶えられる場所がなかなかに無い。
自然の多いところに行っても観光地化されていてやたらと人が多かったり、一人で過ごす時間を大切にしようと思っても頭はせかせか働いていたり結局はスマホを離せていなかったりして、まぁこれはわたしのことなんですが、多分休み方が下手っぴなんですよね。
だからますます、この栃木で過ごした何もない時間がとっても豊かに感じられて、こういうのいいな。ってすごい思いました。空気も澄んでて、整えられていない田舎の眺めも圧巻で、もう気持ちがよすぎて、ただおだやかにぼーっとぼーっと。自分の中のスイッチ、勝手に切れてくれます。
これからはどんどんどんどん、「何もない」のが珍しく、価値が高くなっていくんだろうなあ。なんでも、あればあるだけ豊かって勘違いしてたな。
とりたてて何かがあるわけじゃないけど、「何もしない」ができる場所。最高だ。日帰りと思えないほどたっぷりチャージされました。いやあそれにしても気持ちよかったなー。